水草を美しく育てよう

 

熱帯魚飼育の醍醐味!美しく育った水草と熱帯魚の競演

 

美しいグリーンに茂った水草レイアウトは、熱帯魚飼育者の憧れでもあります。美しいレイアウトは、まず水草の健全な成長から・・・また水草が美しく育った水槽は、水草のヒーリング効果から熱帯魚もより美しく健康に育つ事が多いです。

 

色々な種類の水草を存分に植えてレイアウトを楽しみたい・・・

 

水草のレイアウトは今では世界大会が開催されるほど、奧の深い楽しい趣味です。そんな水草育成のちょっとしたコツをご紹介!

1,まずは照明を強化しよう

水草に限らず、全ての植物は光を受けて光合成を行い育ちます。水中にいくら栄養分があっても、十分な光がなければ利用できず意味がありません。まずはしっかりした照明を用意しましょう。

現在はLEDライトが主流で、使用電力が低く熱を持ちにくい、コンパクト、光の透過率が高いなど水草の育成には様々なメリットがある非常に良い照明です。白一色だけでなく、赤や青のライトを含んだ高演色系のLEDを選び、しっかりとした光を当ててあげましょう。

光が強すぎるとコケの発生原因になりますので、水草の種類や量をみながら随時調整してあげましょう。強い光を短い時間照射するのがコツで、1日8時間以上の照射もコケの発生原因となります。

2,フィルターは外部式が基本です

後述するCO2との関連で、水草水槽のフィルターは外部式がポピュラーでお勧めです。他のフィルターに比べてろ材が非常に多く入りろ過能力も高く、何よりも排出口のシャワーパイプを水中に沈める事で、水中のCO2を逃さず効率的に水草に利用して貰う事が出来ます。難点としては、取り扱いが他のフィルターに比べるとやや面倒で劣りますが、様々なメーカーから取り扱いしやすい商品も多くだされていますので、それらを利用するのも良いでしょう。水槽の上部を覆わないため、美観にも優れ、かつライトの増設もしやすいなど水草の育成には非常に多くのメリットがあります。

3,CO2(二酸化炭素)を添加しよう

水槽内で水草を綺麗に育てるためにはCO2の添加が欠かせません。陸上では空気から無制限に利用できるCO2ですが、水中では人工的に添加してあげないと直ぐに不足して光合成が出来なくなってしまいます。さまざまな用品が販売されていますが、本格的な水草の育成には高圧ボンベ式がお勧めです。~60cm水槽までは小型のボンベ、90cm以上の水槽や複数の水槽に添加する場合は“ミドボン”と呼ばれる大型ボンベで添加するのが良いでしょう。

拡散器と呼ばれる添加器具から細かい気泡のように添加されるCO2はそれだけで見ていて癒しの効果があります。また添加器具のファッション性を高めたADAの器具も非常に人気です。

4,肥料を添加しよう

照明とCO2の供給がしっかり出来るようになったら、最後はいよいよ肥料の添加です。植物の三大栄養素と言われるのが、“窒素・リン・カリ”ですが、窒素は水槽内では餌などから過剰に供給されるため、リンやカリがしっかり入った肥料を選びましょう。その他、発色を良くするための鉄分なども別途添加するとより綺麗に育つでしょう。

根を良く張って育つ、アマゾンソードなどのエキノドルスの仲間やクリプトコリネには土に埋めるタイプの低床肥料、ウィローモスやリシアなどの根をあまり張らないタイプの水草には液体肥料と使い分けてあげるのも大切です。肥料は過剰に投与すると、コケの発生に直接的に結びつくので適量を入れられるよう水草の育成具合を見ながら添加して下さい。

照明、外部式フィルター、CO2、肥料を上手に使って、美しい水草と熱帯魚のコントラストを楽しみましょう!